信州葡萄酒事情session2 : シェフ藤木徳彦のワイナリー探訪 信濃ワイン篇 /ワイナリーの紹介 /マリアージュ T/マリアージュ U/
 マリアージュ V/マリアージュ W
信州葡萄酒事情 マリアージュ W  〜 栗&ブランデー
 Shinshu Wine Stories

最後のマリアージュは、栗の渋皮煮と濃厚なブランデー「フィーヌ・ナイアガラ」。
仕上げにこのブランデーを入れて煮たという栗の芳醇な香りと甘さ、ブランデーのしっかりとした味わいとふくよかな余韻が
口の中で溶け合って、鼻腔へと抜けていく鮮烈な体験を味わった。


フィーヌ・ナイアガラ

(藤木)さて、こちらのブランデーで最後を締めたいと思います。皆さん、10年寝かせたブランデーを楽しむために、地下の蔵へ移動していただけますか。

(一同蔵へ移動。ブランデーのグラスと栗の渋皮煮が配られる)

(百瀬)社長、このブランデーのアルコール度数は?

(社長)38度です。

(藤木)栗とブランデーはどうでしょう?

(会長)これは、栗をどうやって作ってあるの?

(藤木)渋皮を付けたまま煮るんです。

(会長)これはブランデーに合うねえ。贅沢な味だ。

(藤木)実は、仕上げにフィーヌ・ナイアガラを入れたんですよ。

(会長)この体験をしちゃうと、ワインと料理を一緒に楽しむことの素晴らしさが一遍でわかるね。

(社長)何も言うことはありません。

(藤木)例えば、これを作るのが大変ならば栗の甘露煮を買ってきて、家で煮なおして仕上げにブランデーを入れるだけでもいいんです。これに近い提案をするだけで、もっと多くの人にこのマリアージュの体験を楽しんでもらえますよ。スーパーマーケットで足りる範囲の提案で。そういうことをしないと、ワインの地元消費は広がっていかないんじゃないでしょうか。

(社長)まったくその通りですね。ワイナリーとしても、できる提案をしていかないといけませんね。
  

(2005年9月15日 信濃ワイン)

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