信州葡萄酒事情>session2 : シェフ藤木徳彦のワイナリー探訪 信濃ワイン篇 /ワイナリーの紹介 / マリアージュ T | |
![]() |
マリアージュ T 〜 キッシュ & シャルドネ 〜 |
Shinshu Wine Stories |
|
||
最初に楽しんだのは、バターをたっぷり織り込んだキノコのキッシュとシャルドネ。 果実の味わいの中にバター香や樽の香りが漂うシャルドネは当然のようにキッシュにピタリ。 だが、冷やし過ぎると香りの幅広さが失われ、そっけない味わいになるので注意が必要だ。 |
||
|
(藤木)まずはシャルドネに合わせ、キノコの入ったキッシュを焼いてきましたので、召し上がってください。バターの香る生地とコクのある味わいに、シャルドネはどうでしょうか? (社長)2002年のシャルドネは、今日いらしている塩原さんの作ったブドウです。糖度は20度に達しています。手入れの行き届いた高品質のブドウですね。ボージュというフランスの樽を使って、8〜10ヶ月間熟成させました。乳酸発酵によって、リンゴ酸が乳酸へと変化し、とても柔らかい味わいになります。バターのような香りもその特徴で、樽から出るバニラの香りも付き、複雑な味を形成しています。そして、きれいな黄緑色になりますね。 (藤木)塩原さん、このシャルドネの畑は傾斜があって、すごく特徴がありますよね? (塩原)そうですね、かなり急な傾斜ですので水はけが良く、他にはない立地だと思います。今年は一度露が乾かないうちに消毒したためサビ(薬害)が出てしまい、非常に残念でした。原因がわからずに同じことを繰り返してはいけないと思い、県の農業試験場に問い合わせたところ、露のせいだろうとのことでした。消毒はやればいいわけではなく、タイミングが非常に大事なわけです。一般的には開花して、花が落下してから10日後と言われていますが、私の感覚では10日は空き過ぎだと思います。7日後くらいが丁度良い感じですが、兼業農家さんがその時期をきちんと押さえるのは難しいでしょうね。大変微妙なものですから。 (鮎澤)今日、シャルドネをお料理に合わせてみて、如何でしょう? |
|
NEXT PAGE |