信州葡萄酒事情session2 : シェフ藤木徳彦のワイナリー探訪   信濃ワイン篇 / ワイナリーの紹介 / 

信州葡萄酒事情 信濃ワイン篇 /  ワイナリーの紹介 
 Shinshu Wine Stories

ナイヤガラ(信濃ワイン)

信濃ワインのブドウ園としてのスタートは大正5年。当時は塩尻の他メーカー同様、生食用ブドウや赤玉ポートワインの原料ブドウを作っていた。昭和2年から試験的にワインの醸造を始め、戦時中はワインから採れる酒石酸を電波探知機の原料として軍に提供していたこともあったそうだ。

 現在は契約農家の作るメルロー、シャルドネ、コンコード、ナイヤガラ、竜眼でワインを醸している。ワイン専用品種のメルローやシャルドネの評価は年々上がっているが、社長の塩原氏が大切にしているのは、ナイヤガラ、コンコード、竜眼といった塩尻ならではのブドウ品種で作るワインだ。「ヨーロッパのワインと同じものを作ろうとする必要はないと思います。塩尻で昔から作られていた品種で、ここならではのワインを醸したい」。

 確かに生食に始まった塩尻独自のブドウ品種の歴史も長い。氷結絞りという方法で醸したアイスワイン「氷花の舞」や余韻の素晴らしいブランデー「フィーヌ・ナイヤガラ」など、塩尻に長く根付いたナイヤガラを使った商品も信濃ワインオリジナルの逸品。塩尻・桔梗ヶ原ならではのブドウで、その歴史を伝えるワインが、今後も味わいを深めていってくれることを願いたい。                                  


信濃ワイン
信濃ワイン株式会社 収穫されたばかりのブドウたち
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