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Shinshu Wine Stories
ソムリエ石田通也の信州ワイン楽講座ソムリエ石田通也の信州ワイン楽講座

ソムリエ石田通也の信州ワイン楽講座
試食の合間に手際よく調理をする石田氏は、家でも料理担当なのだそう。なるほど、料理の説明やワインとの合わせ方にも説得力がある

信州ならではのマリアージュ / シードルとそば

 フランス北部のブルターニュや隣接するノルマンディー地方は、寒さが厳しいためブドウの栽培に適さず、代わりに古くからリンゴの産地として知られる。従ってお酒もワインではなく、リンゴから造られたシードルが主流だ。また、蕎麦の生産が盛んで、蕎麦粉のガレット(クレープ)が郷土料理の代表的存在。
 石田氏はかねてから、ブルターニュやノルマンディー同様に蕎麦とリンゴの大産地である信州で、シードルを広めたいと考えていたそうだ。近年は長野県内の小布施ワイナリーヴィラデストワイナリーたかやしろワイナリー、日本酒メーカーの福源酒造がシードルをリリースしている。これらが地元で愛飲されて地酒として定着し、さらに蕎麦と一緒に楽しまれる日がくるように…とワイン楽講座でもシードル&そば体験。講座ではまず、本場のシードルの味を知ろうとノルマンディーのシードルを試飲。ドライでありながら適度な深みのある味で、先に紹介したピーナッツオイルを絡めた蕎麦ともよく合った。次は蕎麦粉クレープとともに長野県産シードルの飲み比べをしてみたい。

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