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Shinshu Wine Stories

   ワインの産地からワインの王国へ : 信州ワイン楽講座・序章にかえて


”少しのことにも先達 (せんだつ) はあらまほしきことなり”
徒然草の言葉はワインの世界にもあてはまりそうです。上の写真は塩尻あきんど塾の面々。この日は石田ソムリエを迎え、持ち寄りの地元料理とワインとのマリアージュを研究。定石の講義を受けながら、料理とワインの組み合わせを試していきます。
世界で認められてきた桔梗ヶ原ワインですが、ワインの名産地であることに安住せず、もっと地元で飲まれ、楽しまれて地域の文化へと高めよう、活性化の資源にしていこう、との取り組みの一環。
「甘口は苦手だったけど、料理と合わせると悪くないね」「この組み合わせだとワインが勝ち過ぎちゃう」など、実際に感じとった新たな発見を楽しみながら、真剣にメモを走らせていきます。
(2006年11月8日 塩尻商工会議所)

今回使用したワイン

・フラットな辛口(白):ピノブラン(井筒 2004)
・フラットな辛口(赤):ブラッククイーン(アルプス 2004)
・重い辛口(白):シャルドネ(五一 2004)
・重い辛口(赤):樽塾メルロ(井筒 2004)
・重い辛口(白):シャルドネ (仏 ブルゴーニュ 1999) 
・重い辛口(赤):メルロ(仏 ウ゛ァン・ド・ペイ・ドック1997)
・やや甘口(白):ケルナー(井筒)
・やや甘口(赤):完熟コンコード(五一)
・極甘口(白)
 :ナイヤガラ氷搾(井筒 2004)
・極甘口(赤)
 :コンコード(アルプス2005)
                            の10本

コンコン・コロッケ

いたずらキツネ「玄蕃之丞」(げんばのじょう)の民話に
由来する塩尻の創作料理です。

キツネの好物である油揚げで包んであります。
ほら、キツネの顔に見えるでしょ?

http://www.shiojiri.org/modules/tinyd2/


山賊焼き

こちらも塩尻名物。地元産のシャルドネと相性がよかったです。
鶏肉は白の方が合わせやすいとのこと。
”色で合わせる”好例でしょうか

必ずしも「肉料理=赤ワイン」ではないのですね。

馬テキほか …

馬テキも塩尻らしい料理のひとつ。この日の料理の中で、合う・合わないが一番はっきり出ていたように思います。
白だといずれもワインの苦味が浮き立ってしまいました。
タレの甘味で舌が甘味を感じにくくなってしまうから、とのこと。

*ちなみに一番好評だったマリアージュは朝鮮人参の天ぷらと南仏産メルロ。
朝鮮人参の土の香りがメルロとぴったりでした。
(天ぷらは、一般的にはにさっぱりした白との相性が良いそうです)

わいわいワイン

その他、蕎麦がきに酢豚、餃子、もやしのお通し、石田さん持参のカクテキなどなど。
いろんな料理といろんなワインを試せるのも仲間が集まればこそ。

こんな”わいわいワイン”もワインの名産地・塩尻ならでは、ですね。

→ もっと、わいわいなワインへ

→ ワイン楽講座本編