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信州葡萄酒事情  シェフ藤木徳彦のワイナリー探訪   - 山辺ワイナリー篇 - 
Shinshu Wine Stories

料理とワインのマリアージュ&ディスカッション      3-3

メルロー・ロゼ2004&パン・ド・エピス
最後はメルロー・ロゼ2004&パン・ド・エピス

(藤木)最後にデザートワインに合わせて、フランス・ブルゴーニュの名物お菓子を召し上がってください。「パン・ド・エピス」という蜂蜜と香辛料だけで焼いたパンです。食べた瞬間、口の中で香りの爆発が起きると思います。ワインを飲む前にどうぞ。

(百瀬)ものすごく香りがいいパンだねえ。

(戸川)藤木さんのパン・ド・エピスの前では、まだまだ甘いだけのロゼですね。

(藤木)今後、醸造の過程で樽を使うなどして蜂蜜香やスパイスの香りを織り込むことはできますか?

(戸川)十分可能性はありますね。日本にはまだロゼのすごいものはありません。ぜひ今年の仕込みで、「山辺ワイナリーにロゼあり」と言われるようなものを造りたいです。食事に合う辛口のものと、デザート用のものの2種類を。今年も横山さんのメルローに期待しています。


話題は山辺ワイナリーの今後に

(藤木)レストランでは、お客さんは食事をしながらワインを楽しみます。ワインだけとか料理だけではダメなんですね。両方一緒に味わってどうだったのか、というのがお客さんからレストランへの評価なんです。

(横山)ここのレストランでも、いつでもジャガイモのスライスばかり出していたんじゃダメだよ。ここまでいいワインができてきたんだから、旨い料理も必要だよ。ワインだけ頑張ってもね。

(藤木)昼間は観光客が主でも、夜はおしゃれな料理を楽しめて、松本の町からお客さんが上がってきてくれるようなレストランというのもいいですよね。

(百瀬)夜景を楽しみながらね。

(横山)冬場も忙しい店にしたいよね。

(百瀬)今年は戸川さんも来てくれたし、もっと上を目指せると思います。


話題は山辺ワイナリーの今後に
山辺ワイナリー

(横山)原料だけ良くてもダメなんだね。技術を持った醸造家がいなければいけないし、ワインに合う料理がなくてもバランスが悪い。

(宮坂)そう、三位一体じゃなきゃ。

(藤木)それは、絶対に大事なことですね。

横山)原料だけいいって、威張ってちゃいけないね。

(藤木)しかし、原料ありきですよ。だから、原料となるブドウを栽培する方が「ああ、旨いな」と思うワインができて、料理と一緒に楽しめることが大切ですよね。

(戸川)今後は標高700mのこの山辺でしかできないワイン造りをしたいですね。しっかりしたボディのある原料で、全国どこに出しても負けないものを。私には藤木さんという目標ができました。今まではただワインを造って「どうだ」と言っていましたが、料理に合うようなものを造って、一歩でも藤木さんに近づきたいです。

(藤木)僕も頑張ります。

(百瀬)「山辺に行けば他にはないこだわりワインが飲める」と言われるのが目標だね。今年は原産地呼称の認定にシャルドネ2品が通ったし、来年はますます頑張ろう。 

山辺ワイナリー

料理とワインを合わせて楽しむ体験は初めてという参加者もいた今回の食事会。山辺ワイナリーでワイン造りにかかわる人たちの思いが、ぐっとひとつにまとまったのではないだろうか。この会を新たな原動力に、益々素晴らしいワインが醸し出されることを期待したい。 
(2005年8月4日 山辺ワイナリー)
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